以前に、肘や膝など関節の痛みが冬の冷えで痛む場合は、その箇所だけでなく手や足先など周辺の広い範囲まで保温したほうが良いという話をしましたが、
それと同様の理屈で、冬に寒さで手足が酷く冷えている時にあえて動かすことで、腰や肩を冷えから守ることができ、ひいては冬季に起こりがちな肩こりの悪化や急なぎっくり腰を防ぐことができるのです。
冬場に外で腰や首回りを急にストレッチすると、逆に負荷となっておかしくなってしまいやすいものです。
ですが手先や足先・足指ならば、寒中でいくら動かしても痛めるようなことはありません。
そちらをまず動かすことで、次第に肘や膝、ひいては肩や腰までを、寒さでの硬直による不調から守ることにまで繋げられるのです。
コツとしては手足の指先が動くようになったら、手首足首も動かすようにすることです。そうすることでよりその動きは腰や首肩にも伝わりやすくなります。
寒い時は手足の指はそれこそ千切れそうなくらいの感覚になりますが、ここ首都圏であればどんなに冷えても凍傷にまでなるようなことは基本的にありません。
通勤・通学の辛い季節ではありますが、冷えには少しでも、敢えて抗うような姿勢を見せると、意外な効果が期待できるたりするのです。
ですが手足を寒風に晒していると、しもやけぐらいならばやはりなってしまいますので、外で何らかのストレッチをする際は、必ず手袋や厚手の靴下をしておくようにしましょう。