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相撲取りの怪我と大きな結びつきがある、骨盤の安定性

2019.05.22

大相撲において身体に柔軟性があるかないかということは、力士人生に大きな影響を与えます。
身体が柔らかい力士は押し込まれても投げを打たれても不利な体勢で存分に堪えることができる為、
時に強烈な粘りとなって見事な逆転劇を生み、土俵を大いに盛り上げます。

そして体が柔らかいと云うことは、怪我もしにくいと云うイメージを、抱く方は多いかと思います。
それは実際にそうなのですが、さすがに大相撲ともなりますと、とてつもなく激しい動きをして半端ではない身体への負担をかける世界ですので、
柔軟性が土俵内での粘りを生むことはあっても、故障を起こしにくい要因としては、微々たる理由にしかなり得ないモノがあります。

むしろ柔らかい方が、取組での攻防で堪えすぎが原因で怪我を招いてしまうことが多く、逆に攻め込まれるとアッサリと負けてしまう身体の固い力士の方が、怪我が少なく長く土俵を務めることに繋がったりすることだってあるのです。

力士がその土俵生活の中で、あちこちの負傷に悩まされてゆくか、怪我も少なくあまり休場せずに力士生活を送ってゆけるかを決める要因として大きいのは、柔軟性よりも「骨盤の安定性」の方が、重要となっていきます。
 
相撲の激しい稽古や取組で身体を痛めつけても、骨盤がズレにくく、ズレたとしても自然に元の正常な位置に収まっていきやすい体質の持ち主であれば、
腰はもちろんのこと、膝や足首、首つまり頚椎、あるいは肘や肩への負担も軽減される為、それらの箇所の負傷も起きにくくなり、起きたとしても骨盤のズレた力士よりもずっと、早い回復が見込めるようになるのです。

逆に骨盤がズレやすければ、ズレが顕著なままで相撲を続けていれば、怪我をしやすくなるばかりでなく、ズレた骨盤に端を発して怪我をした部位以外の箇所の負担をさらに多くさせるようになり、負傷した所をかばうような形で、他を痛めることにまで繋がりかねません。
 
ではどんな力士がこの骨盤の安定性によって活躍ができ、どんな力士が骨盤が不安定故に怪我に泣かされたのか、
そういった具体例に関しましては、また後日のお話と云うことで。

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